グリーンカーテン用のゴーヤのつるが、どんどん伸びています。生命力!
このゴーヤと同時期に植えたものがあります。
オクラです。しかも大量に。その数、およそ80株
いきなり大量の土と鉢を用意した社長。大胆です!
自分たちだけで食べきれるのか
それとも農業生産法人に進出する布石か?!
・・・なんて当初は思いましたが、すべての株が順調に育つわけではなく、途中でダメになってしまう株もあるんですね。最近はアブラムシの大発生でダメージを受けています。
アブラムシの成虫には霧吹きで牛乳を吹きかけてみたり(窒息死するらしい)、木酢液を吹きかけて寄り付かないようにしてみたり。
それでも休業日明けに葉の裏を見てみると、また卵やら成虫やらがびっしり
!
自分たちが口にするものだから安易に殺虫剤も使いたくないし、でも牛乳霧吹き攻撃だと効果が弱いし・・・
というわけで、最近は木酢液を浸した布で葉っぱを一枚一枚拭いています。葉に付いた卵を落としつつ、成虫には、プチっとご臨終いただきつつ・・・
日頃、「買って、(料理して)食う」しか能のない私にとって、育てることの大変さを実感。オクラ君たちに関わって、勉強になることがいろいろあります。
最近気になっている言葉があります。
県内で農業を営む知人がブログとフェイスブックに書いていたことなのですが、無農薬野菜などが支持されている昨今、その支持に応えるべく野菜づくりを頑張るのはもちろんなのですが、自身がその野菜を「食べる資格があるか」を自問しているというのです。
お金があれば、いいものを選んで食べることができますが、自分だけがいいものを食べて、自分の生活から排出されるもの(生活排水やゴミなど)が環境を汚していることには目を向けないのはよくないというのです。
たとえば田んぼの水をイメージするとき、自分の田んぼを流れた水は、次の田んぼへと流れていきます。上流からきれいな水をいただいても、自分の田んぼを通ることによって汚れた水となり、それが下流の田んぼに流れて行くことについては知らんぷり・・・はダメ。下流の田んぼにも配慮と責任を持つべきだという考えのようです。
その農家の方曰く、「川上のものを食べるのではなく、川下のものを食べる」。
自分より川下にいる人たちにも配慮と責任を持つという、強い気持ちですね。
土や水の恩恵を文字通り肌で感じている生産者の方は、もしかしたら消費者以上に消費者意識が高いのかもしれません。
「金払ってるんだから、何をどう食べようが俺の自由
」という次元で生きている私にとっては、ガツーン!と喝
を入れられた気分です。
「消費者意識」と書きましたが、野菜を育てる大変さを実感している今、思うことがあります。
「良いものを安く買う」のは大切なことだし、大切な知恵ですが、それは「買う」という側面だけのことで、なりふりかまわず安く買っただけで「賢い消費者」になったと勘違いするのは良くないと思うんです。
買ったものを費消する(最後まで使う)その一連まで気を配れるか、さらには、まっとうなものづくりをしている人たち・生産者の応援になるような消費やお金の使い方をしているか・・・
おっと!オクラの葉っぱを拭きながら考え事
してたら、話がどんどん大きくなってしまった!
さ、仕事に戻ろう。
以上、近岡町オクラ生産組合員
の大きな独り言でした。