この頃、というか、今年に入って一度も電源を入れてもらっていない金歯田獅子男(きんばだ・ししお)です。
音声感応式ダンシング縁起物マシーンです。ご来店のお客様を元気にお迎えするべくカウンターの上で待っているのですが、存在すら気づいてもらえない日々が続いております。
さらに追い打ちをかけるような出来事がありました。
京都方面に出張中の社長が北野天満宮に立ち寄ったことを知りました。高校受験のお孫さんのためにお参りしたそうです。
・・・私という縁起物が近くにいるのに、まったく頼ってもらえなかった
北野天満宮に勝てるとは思いませんが、やっぱりショック。
でも、今は私の傷心よりも受験生のほうが大事。
石川県内の平成26年度公立高校全日制課程の入試は3月10日と11日。私立高校では本日が試験日というところもあります。
今まさに試練に立ち向かっている子たちもいるんですね。
社長がいただいてきた御守りは、お孫さんにとって心強いものとなるでしょう。
お孫さん、今は精一杯目の前のことに集中してね。そして、ここからは縁起物の端くれとしてのアドバイス。
試験が終わって一息つけるようになってからで良いから、じいじ(ばあば)が神様に手を合わせて君のことを祈ってくれている姿を思い浮かべてみてね。
先日、スタッフのヒロの進(ひろのしん)が、こんなことを言っていたよ。
ヒロの進のじいじは、毎朝、神棚と仏壇に手を合わせて孫たちのことを祈ってくれているそうだ。
ヒロの進は、小さいころからじいじのその姿を見てきているので、すぐにその映像が脳裏に浮かぶそうだ。
とは言っても、彼のじいじは特に信心深いわけじゃなくて、教義を知ってるわけでもない。神棚も、たぶん神主さんとかに見られたらツッコミどころ満載の飾り方だと思う。
彼の実家の菩提寺は曹洞宗だが、仏壇に手を合わせていても、おそらくじいじは宗祖の名前も知らないと思う。
でも、ヒロの進は言っていたよ。たとえ自分が宗祖の名前や教義をモノの本で読んで知識だけ持ったとしても、毎日手を合わせて祈っているじいじにはかなわない。
実際に祈るという行動をずっとしている人、そして何より、自分以外の誰かのために祈ることができる人はすごい。
ヒロの進は、独身の頃に初詣などに行くと自分のことしか神様にお願いしなかったそうだ。いちおおう家族のこともお願いはするけど、まずは自分のこと。でも、子どもができたら、まずは子どものことをお祈りするようになってきたそうだ。
お孫さんよ。今回、君のじいじは、君のことを祈りに行ってくれたよ。
直接してやれることは限られるけど、それでも何かしてやりたい。そんな想いに突き動かされて神社にお参りする人たちもこの時期は多いんじゃないかな。
入試では、偏差値、点数が一番大事なのかもしれないが、それ以外の大事なことにも気づくチャンスでもあるよ。
ちょっと一息つけるようになったら、想像してみてね。君のために祈ってくれている人たちのことを。
・・・ふぅ。ガラにもなくマジメな話をしてしまったぜ。
オレもちょっと、祈っちゃおうかな。
・・・電源、入れてもらえますように・・・。